5,000円(以上送料無料(沖縄を除く)

Closing the loop
全ては輪の中で

セルジャックブランドは、織物工場から出た生地をリサイクルしてウールのブランケットを制作しています。製品によって多少の違いが有りますが、主なブランケットの原料の70%はメリノウールまたは羊毛で、残りの30%にはモヘア、綿、アルパカなどのブレンドに、強度を増すための少量のポリエステルが加えられています。これら全てがリサイクル品です。ウールは人工的に似せることが非常に難しい自然の素材です。再利用でき、臭いや染みに強く、抗菌性があり、軽く、通気性がよく、断熱性も高いことが強みです。

もしあなたがセルジャックのブランケットを何らかの理由で手放さなくてはならない時は、私たちが無料で引き取ります。しかもその時に出たCO2の分は植樹します。再び工場に戻ったブランケットは裁断され撹拌され、新たな糸になって新たなブランケットを作ります。この循環によってごみ処理場に送られる運命だった生地が、高品質で使い勝手の良いブランケットへと生まれ変わります。


作られ方

私たちは工場で捨てられそうになっているブランケットの切れ端をリサイクルして新しいブランケットを作り直しています。ここでは、その具体的な工程を紹介します。

現在セルジャックのブランケットは、その原料となる切れ端が出た工場でそのまま製造されています。運搬しないことでCO2削減にも役に立っていますね。工場はオーストラリア南部に浮かぶタスマニア島にあり、アルパカ、モヘア、ウールを使ったブランケットを製造しています。その過程でどうしても出てしまう端材を利用しているのがセルジャックのブランケットです。

The Process

1. 収集

工場の床から材料が集められ、使い古されたセルジャックブランドのブランケットも回収される。

工場がブランケットを制作している段階で、職人が床に落ちた切れ端を回収します。紡績や編み込みの段階でほつれてしまったり破けてしまったりして出荷には向かない製品です。また、過去にセルジャックのブランケットを買ってくれた人がもう手放す時にはそれも回収し、新たなブランケットの材料として使用します。

2. 細断

端材の細断。

回収された端材や古いブランケットは工業用の機械で細かく粉砕され、一定の大きさと形になります。

3. カーディング

糸にするための準備。

そして、カーディング機で繊維を洗浄し、糸にするために繊維の方向を揃えます。

4. 紡ぎ

カーディング後の繊維の紡ぎ。

紡ぐとは、繊維をひねってくっ付けることです。強い糸にするためには長い繊維がしっかりとくっ付くことが重要なので、少量のポリエステルを使って短いリサイクル繊維が糸を作れるようにします。

5. 染色

ついに色付け!

ブランケットが編まれてから染色する物と、糸巻に束になっている状態でする物が有ります。

6. 編み込み

糸が編まれる。

職人が織機を調節し、ブランケット全体が均一な柔らかさになるように編み込まれます。

7. ミリング マシン

織られた繊維の洗浄。

大きなシリンダーの回りを何度も回転させ洗浄することで、ブランケットの繊維同士の結びつきが強くなります。ウールの繊維には細かな歯のようなものが付いており、温水で洗ったり摩擦を加えることで強固になっていくのです。また、この作業によってブランケットが縮むので、サイズ決めにも使われます。

8. 仕上げ

製品へ

洗浄や乾燥が終わったあとに、ウィップステッチかフリンジの加工が施されます。最後にラベルが貼られ、倉庫に運ばれて出荷を待ちます。


これで終わり、と思ったら大間違い!お手入れの方法をお読みいただき、是非セルジャックのブランケットと長くお付き合いをしてほしいです。もう捨ててしまう時はセルジャックにご連絡いただければ無料で回収をして新たなブランケットを作ります。そしてまた新たなブランケットへと生まれ変わるのです。
これがクローズドループ、「閉じられた輪」です。同じ資源が同じ工程を循環して、無駄をほとんど出さずに同じ物、時にはより良い物へと変わるのです。

Mills

タスマニア、オーストラリア − 当ブランドが初めて提携したウール織物工場

タスマニアではカラーバリエーションが豊富なoriginal blanketとbaby rangeが作られています。私たちのリサイクルウールの繊維工場の中で最初に提携を結んだのが、このタスマニアの工場です。150年もの歴史を持つ老舗の織物工場であり、オーストラリア産のメリノ、アルパカ、モヘア、コットンで上質なブランケットを織っています。。この工場の制作過程で出る端材を利用して、私たちのリサイクルウールブランケットが作られています。トリミングや切り抜き、紡糸や織る際になどに床に落とされた切れ布や糸を集め、それに加えて、古いブランケットを業務用の機械で引き裂き、新しい糸にしたものを利用して、ブランケットを作っています

ジーロング、オーストラリア− 工場に眠っていた糸

ジーロングにある伝統的なイス張り工場では Rugged rangeが作られています。このブランケットに使われている糸はジーロングの工場が’deadstock’と呼ばれる、過剰注文や顧客のデザイン、個数の変更によって倉庫に眠っていた糸を使用して作られています。

使われることなく、倉庫で眠ったままの糸は、埃を被って、虫に食いにあってしまい、最終的には埋立地に送られて、処分されてしまいます。


Seljak姉妹はジーロングの工場がブランケット織りに進出すると知りとても喜びました。工場に眠っていた在庫の糸を救い、私たちのRugged rangeのブランケットとして誕生させています。
飛行機や電車の座席を作る際に出たdeadstockの限られた糸から作られている為、私たちは数に限りのある限定版のブランケットのみ作っています。一度deadstockの糸が使われると、もうその糸はなく、同じブランケットが作られることもありません。そこがdeadstockの糸を使うことの面白い側面でもあります。この工場について詳しくは、以下のブログからご覧いただけます。

ここから読む

イタリア− 廃棄衣類のリサイクル

Seljak Brandが使用している糸は、古くてもう着られなくなったウールのジャンパーなどの衣類廃棄物の糸から作られています。‘waste’(衣類廃棄物)はイタリアのフィレンツェの近くにある織物の地域にある工場でリサイクルされ、新しい糸に生まれ変わります。このウールの衣類は色や生地の種類、繊維品質に仕分けられます。色の専門家によって全ての糸のロットが慎重に合わされているので、どんな衣類がリサイクルされても‘stock colours’の糸を作ることができます。毎回、レシピは若干異なりますが、最後の仕上がりは同じものになります。強度を出すために少量のポリミアドを加えて新しい糸に紡いでいます。このイタリアの工場ではブランケットは織っておらず、その代わりにこの工場が提携しているリトアニアにある工場に糸が送られて、そこでSeljakのブランケットが作られています。

リトアニア−ジャカード織機がある工場

リトアニアではヨーロッパ中にある16ヶ所の工場の生産過程の中で出た端切れや糸くずなどの素材からブランケットが作られています。その中には前述で登場した、イタリアの工場で作られた糸も含まれています。工場の床などに落とされた端切れや糸くずが集められ、次の工程に進むために私たちが提携を組んでいるリトアニアの工場に送られます。ここで、端切れは細断され、不純物が取り除かれ、ブランケットを織るための新しい糸に生まれ変わります。私たちはより複雑なデザインのブランケットを作りたいと思っていたことからこの工場を選びました。この100年以上の歴史を持つ工場ではジャカード織機を使用しており、私たちのDesign Rangeのブランケットにあるような抽象的なデザインのブランケットを織ることができます。

この工場について詳しくは以下のブログからご覧いただけます。

ここから読む

リサイクル糸になり、ブランケットに生まれ変わる切れ布を検査している工場のスタッフLaimonas と共同創設者のSam

カート 0

現在カートにはアイテムが入っておりません。